2025夏「はたけんぼワークショップ」開催報告 〜教員研修も兼ねた学びの共創〜

2025年8月20日から22日にかけて、特定非営利活動法人くにたち農園の会は、国立市教育委員会と連携し、「はたけんぼワークショップ」を開催しました。本ワークショップは、子どもたちが自然の中で学びを深めることを目的とし、同時に教員研修を兼ねることで、教員が子どもたちとの関わり方や自然体験活動の意義を実地で学ぶ機会を提供しました。(参加者: 小学生/のべ56名、教員/のべ24名)

=各日のプログラム(ワークショップの様子)
○ 8月20日(野菜スタンプ): 参加者小学生 11名、教員研修 5名  
初日は、身近な野菜や自然物を使ったスタンプづくりを行いました。午後の用水路での水遊びも大人気で、暑さを忘れていきいきと楽しむ姿が印象的でした。

○ 8月21日(流しそうめん): 参加者小学生 26名、教員研修 8名 
2日目は、子どもたちによる「流しそうめん」をテーマに活動を行いました。
特に盛り上がったのは、竹を使って流しそうめんの「流す道」とお椀を自作する時間です。

○ 8月22日(藍のたたき染め): 参加者小学生19名、教員研修11名
最終日は、別の活動拠点「みんな畑」で育てている藍の葉を収穫し、その藍の葉を使った「たたき染め」に挑戦。

= 教員研修の意義と学び
今回のワークショップでは、国立市教育委員会との連携により、多くの先生方に子どもたちとの活動に直接関わっていただきました。
子どもたちのありのままの姿に接することで、教員の方々からは多くの気づきや学びを得られたという声をいただきました。
特に印象的だったのは、「学校では見せないような笑顔や、竹を完成させたときの達成感を感じた表情が印象的だった」というご意見です。
また、アンケートからは「大人が協力することを促さなくても、子どもたちは困っている友達を見つけて自然に手を貸したり、竹を協力して切ったりしていた」という気づきが多く寄せられました。
この研修は、自然体験活動がもたらす学びの可能性を教員に体感してもらうことを目的としていました。普段、子どもたちと教室で向き合う先生方にとって、遊びの中で生まれる主体性や人間関係、コミュニケーションの重要性を改めて認識する貴重な機会となったようです。
今回の学びを、今後の授業づくりや教育実践に活かしていきたい、という前向きなご意見も複数いただき、本研修が目指した目的を達成できたことを実感しています。

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