おうちで蚕を育てよう! お蚕フレンズプロジェクト

1ヶ月で卵からまゆの姿に。お蚕さんとの暮らしを楽しもう。

「お蚕フレンズプロジェクト」は、家庭でのプチ養蚕(お蚕飼育)とSNSでの情報交換や勉強会などのオン&オフラインイベントを楽しむ企画です。今まで、オンライン見学会やシルクのアクセサリーづくりワークショップなど多様な企画を実施してきました。

子どもの頃、公園や庭で桑の実を食べた思い出はありませんか? 今はなじみが薄い「養蚕」ですが、ここ東京国立も戦前は盛んで村の7割が営んでいました。気づけばあちこち桑の木が見られるのは辺り一面が桑畑だったなごりです。 蚕のえさ摘み「桑の葉さんぽ」では、そんな街の歴史も感じられます。

お蚕を育てる

お蚕は桑が葉を伸ばす5月〜7月(春蚕・秋蚕)、8月末〜9月(晩秋蚕)の間、育てることができます。約1ヶ月で卵から繭になり、そのままにしておけば、そこから約2週間程で羽化し、交尾・産卵します。

桑は公園などに植えられているだけでなく、道端から勝手に生えていることも。自宅の周りの桑を探して採集する「桑さんぽ」も楽しみのひとつ。人工飼料でも飼育できます。

プログラムの流れ

1. 蚕の直送・説明体験会での配布

蚕種(蚕の卵)を長野の蚕種会社よりご自宅へ直送、もしくは「お蚕フレンズ説明・体験会」にご参加いただき、直接お渡しいたします。説明会では、「おうち養蚕」のご説明と、原始的な「藁まぶし」作りや座繰りの体験を行います。

2. SNSでの情報交換、交流

インスタグラムアカウントokaikofriendsで、お蚕情報を随時発信!ダイレクトメッセージで質問&アンサー、#お蚕フレンズプロジェクトで、お蚕ライフを満喫♪

3. 自作の「お蚕マンション」を自慢しよう!

蚕飼育のクライマックス、蚕が蛹になるための繭を作る営繭。蚕が営繭するための「まぶし」を自作、#お蚕フレンズプロジェクトを付けて写真を投稿しよう。機能派、アーティスティック、日用品活用、などなど個性的なまぶし作品を待ってます!

関連イベントもあります。これまではこんな企画がありました。

  • ①お蚕お姉さんのオンラインお蚕トーク東京農工大・大学院で蚕の研究をされた「お蚕お姉さん」による子どもから大人まで楽しめるお蚕勉強会。感染状況に配慮して、オンラインで行いました。
  • ②八王子長田養蚕 オンライン見学会東京で唯一の養蚕農家、八王子の長田養蚕様のご協力で貴重な養蚕の様子を見学&5代目当主の長田誠一さんの軽快なトークで現代のリアルな養蚕をお勉強。
    見学会の時期は、ちょうどその年最後のお蚕さんがまぶしに入って「営繭」の真っ最中でした。ズームを利用して参加者の方の質問にもお答えいただいた贅沢なイベントでした。
  • ③まゆを使ったしめ縄飾りワークショップ年の瀬、谷保の稲藁とお蚕のまゆを使ったしめ縄飾りを制作。
  • ④暮らしの中のお蚕さん〜養蚕を女性性・身体性〜国立にもゆかりがある人類学者の沢辺満智子さん、くにたち郷土文化館の安齋順子学芸員を講師に迎えたオンライン勉強会。イタリアの養蚕史、地元の養蚕史なども交えて、民俗学的視点から養蚕を学びました。
  • ⑤シルクのアクセサリーワークショップと座繰りワークショップ国立のアクセサリー作家SAEDECOとのコラボレーション企画。今回は繭をほぐした真綿を使ったアクセサリーをそれぞれ制作、とっておきの一点ものが出来上がりました。

今年度のイベント情報は、HPやSNSでお知らせいたします。

お申し込み方法

今年度のお申し込み受付は終了しました。2024年は春・秋の2回開催を予定しております。
各種イベントのお知らせは、メールマガジンへのご登録がおすすめです。

飼育に必要なもの

飼育箱蚕は桑があれば逃げません。蓋のない普通の箱(お菓子の箱、タッパーなど)で飼育できます。プラスチック製の虫かごや蓋のある容器だと、かえって湿気がたまり病気になりやすくなります。

桑の葉もしくは人工飼料桑は各地で盛んに栽培されていたので、道端や公園に生えていることが多く、お散歩しながら探してみると楽しいです。ただし、桑に農薬が使われていると蚕が死んでしまうので注意が必要。

人工飼料が必要な方はこちらのサイトで購入できます。事前にご確認ください。(外部サイト)
https://www.sato-yama.jp/kaiko-s-feed.html

まぶし蚕が繭を作るときに必要な個室のようなもの。厚紙、紙コップなどで作るのが一般的ですが、竹や木の枝、ほうきを利用したものなど、工夫は色々できます。

飼育方法について

参考サイトhttps://www.sato-yama.jp/kaiko-edu.html
http://web.tuat.ac.jp/~kaiko/rear/00rear.html
他にも検索すると、たくさんあります。