くにたちはたけんぼの一年
くにたち農園の会が運営する「くにたちはたけんぼ」は、東京都国立市の南部地域、東京でも数少ない田んぼの残る田園風景の広がる地域にあります。
甲州街道を挟んで北に行くと住宅街。まちの中にある田畑ですが、春夏秋冬の自然の恵みを感じながら、一年を通じてさまざまな活動をしています。
4月
春到来。里には桜が咲き、田んぼの畦道にはハコベやツクシが出てきます。畑ではカブ、レタス、小松菜、枝豆、トウモロコシの植え付けを行います。
5月
こどもの日にはヨモギを摘んで草餅を作ります。畑では里 、サツマイモ、トマト、ナス、綿の植え付け、イチゴや空豆の収穫、田んぼでは、もみを巻きます。
6月はじめ
田植え前の田んぼで育てていたジャガイモの収穫が終わると、用水が流れ、田んぼに水が入ります。トウキョウダルマガエルやザリガニ、メダカも現れます。
6月なかば
水が入った田んぼで開催される「どろまみれ」イベントは毎年大盛況。この後、田んぼを耕し、しろかきをし、田植えと続き、はたけんぼに夏が来ます。
7月はじめ
稲が育ってくると、夕方にはアマガエルが大合唱します。用水路の側道では、ヒマワリや朝顔の花が咲き、ミントも香ります。畑で育てた藍で藍染めもします。
7月なかば
夏野菜の収穫も最盛期を迎えます。畑の石窯で焼いたピザは格別「夏休み宿題大作戦」イベントでは、子どもたちが、さまざまな学びを楽しく体験します。
8月
ヤゴが羽化してトンボになる頃、夏も本番。夏空と夕焼けが美しい季節です。ジャガイモなどの秋冬野菜を植え付けします。
9月はじめ
用水が止まった田んぼは水抜きをします。畑では、白菜、キャベツ、大根の植え付けをします。畑の夏草で草木染めにも挑戦。
9月おわり
数珠玉や綿を収穫。春に毛がりをした羊のアマエルの毛でクラフトもします。谷保天満宮では例大祭が行われ周辺もにぎわいます。
10月はじめ
大根、カブ、小松菜、空豆、イチゴの植え付けや、大豆、里 、サツマイモ、ショウガは収穫。田んぼの稲刈りも始まります。
10月なかば
みんなで手で刈った稲は、はざかけして、天日干し。乾燥した稲や大豆は、昔の農具「唐箕(とうみ)」を使って、脱穀します。
10月おわり
サツマイモ掘りのあとは、ハロウィンパーティー。カボチャをくりぬいて、ロウソクを灯した、ジャックオーランタンも並びます。
11月はじめ
実りの季節到来。小さなお友達も収穫をお手伝い。大根を間引いたり、ジャガイモを掘ったり。市内では農業まつりや天下市も開催。
11月なかば
待ちに待った収穫祭!みんなで育てた新米をたいて、芋煮をしたり、遊んだり、秋の高い空の下、気持ちのよい一日を過ごします。
12月
バラが実になる頃、日が暮れるのが早くなります。寝かせて甘くなった芋を焚き火で焼き芋 。大根、白菜、キャベツも収穫です。
1月
餅つきで新しい一年を迎えるお祝い。畦道には春の七草も。堆肥を掘り起こすと立派なカブトムシの幼虫が。凧揚げも楽しい季節。
2月
節分。みんなで大豆と麹(こうじ)で味噌づくり。はじめての体験にママも子どももとっても楽しそう。味噌が熟成するのは翌夏。
3月
冬から春へ。谷保天満宮では梅まつり。オオイヌフグリやクレソンが出てきます。ジャガイモやサラダ野菜も植え付けします。